僕が映画「アイドル・ネバー・ダイ」を好きになった理由(1)-出演者オーディション編-

ギュウ農フェスがプロデュースし、井口昇が脚本・監督を務めた映画「アイドル・ネバー・ダイ」がシネリーブル池袋で公開中です。(この記事の公開時点であと3回?)
大変貴重なことに僕はこの映画プロジェクトが立ち上がった当初から関わらせてもらい、スチール撮影、監督や演者へのインタビュー、配信番組やトークイベントの開催、パンフレットの制作etc…と様々な作業に携わらせていただきました。
役者のオーディションが行われたのがちょうど去年のGW。撮影を行ったのが7月の終わり(本当に暑かった)。今年の1月に完成し、今年のGWに公開となりました。

映画の制作現場でのお仕事に関しては、以前BiSが主演した「アイドル・イズ・デッド」で撮影レポートをさせてもらったことがありましたが、今回のように制作スタッフの一員(スチール撮影を担当しました)として立ち上げから完成までを追いかけていくのははじめて。しかも監督があの「片腕マシンガール」、そして個人的に大好きな「少女ピカレスク」の井口昇さんということもあり、期待と興奮を抱えて仕事に取り組ませていただきました。

空気激重。味わったことがない緊張感が漂うオーディション

オーディションが行われたのは去年のGWの3日間。600人以上の応募者があった中、僕がオーディションで見たのは100人くらいだったでしょうか。その多くは現役のアイドルさんでしたが、中にはモデルや役者さんとして活動されている方もいらっしゃいました。

参加する人の多くが演技経験に乏しいアイドルさんだったせいもあるんでしょうか。今まで遭遇したことのない緊張感と重苦しい空気の中でオーディションは行われました。

審査をするのは脚本・監督の井口昇さん、音楽監督の福田裕彦さん、製作総指揮のギュウゾウさんの3人。あまりのプレッシャーにギュウゾウさんは初日のオーディション終了後、トイレで吐いてしまったそうです。(とても気持ちは分かります。)

オーディションの内容は、お芝居パートと歌・ダンスパートの2部構成。
お芝居のパートで使われた台本は映画本編でいうと野球場でのシーンでした。「餃子ばっかり食べてていいわけ?」の辺りです。
基本みなさんしっかりと演じられていたので選考のポイントが分からない僕からすると全員合格でいいんじゃない?と思うほど。

歌とダンスパートのオーディションは即興で歌とダンスを披露するもので、こちらはみなさん大苦戦。音楽監督の福田さんにうかがったところ、歌やダンスの技量よりもその場でお題を出されてどう対応するか?の即応力を見ていたそうです。福田さんは現場でもその様に指示はされていましたが、衆人環視のオーディションの場でその真意までを汲み取るのは中々難しかったようです。

配役が決まらない!(いい人が多すぎて)

オーディション初日を終えた僕の正直な感想は「初日のメンバーだけでも充分映画は撮れる。残り2日はやらなくて良いんじゃ…」だったのですが(ギュウゾウさん同様、僕もかなり疲れてた)、結果的に3日間オーディションをやったことがより個性的で魅力的なキャストが揃った…ことは映画を見た方なら分かるんじゃないかと思います。

そのことを端緒に表しているのが本作の敵役グループであるブラッドチェリーの人数。当初は6人ぐらいで考えられていたようです。その理由は、多くのライブハウスなどで用意されているワイヤレスマイクの本数、イベントなどで自前でマイクを用意する際に発注する単位は6本ぐらいであることが多く、それ以上の本数となると余計にコストがかかってしまうんだとか。

…ということは、オーディションの時点で出演者たちが人前でライブをやることが折り込まれていたということではあるのですが、当のブラッドチェリーの候補者たちがその6人に全然収まらないことがオーディションの日を追うごとに明らかになっていきました。

「絞り切れないんだったらブラッドチェリー2、ブラッドチェリー3も作っちゃえばいいのでは!?」なんて話がキャスト選考の場で出ていたぐらいでしたが、そんなやり取りも経てブラッドチェリーのメンバーは8人というところに落ち着きました。

ブラッドチェリーですらそんな状態ですからメインキャストのイブニングローリーはさらに大変です。

3日目のオーディションが終わった後、ガラス戸いっぱいに貼り出された参加者のプリントが並べられ、イブニングローリーA、イブニングローリーB、イブニングローリーC…といった具合に何パターンものイブニングローリーが作られていました。

おそらく井口監督は、良かった人を上から5人選ぶというやり方ではなく、役者同士の組み合わせやバランスを見ながらメンバーを選んでいたんだと思います。貼り出されていたA、B、Cのイブニングローリーは全く別のメンバー構成になっていました。

この人が◯◯役をやるなら、□□役の人はこの人…
この人に××役をやってもらうならこっちの人は落とさないといけない…

オーディションの豊富すぎるタレントの数に井口監督も手応えを感じていたようでその分余計に選考には苦労したようでした。

ギュウゾウさんや映画制作スタッフの方の意見も加味しながらようやく「とりあえずはこれで」というキャストが固まり、最後は監督が持ち帰っての判断となりましたが、結局は「とりあえずはこれで」で選んだメンバーがそのままイブニングローリー、ブラッドチェリーとなりました。

いよいよキャストも決定。
遂に映画「アイドル・ネバー・ダイ」は本格的に始動することになりました。

次回はクランクインまでのリハーサルのことについて書こうかな?と思っています。

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